天笠、挙式後初戦でＫＯ勝ち誓う「スカッとする結果を」

　ボクシングの元東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚（３１＝山上）は挙式後初戦に臨む。ちょうど１年前に美紗恵夫人（２３）と結婚し、５月に長男・和（やまと）君が誕生。２０日に後楽園ホールで行われる５６・８キロ契約１０回戦でフィリピン・バンタム級王者のカルロ・デシメーリョ（２２＝フィリピン）と対戦するが、今月１日に披露宴を行っただけに「負けられないですし、ＫＯで勝ちたい」と意気込んだ。

　１４年１２月３１日に無敗のＷＢＡ・ＷＢＯ世界スーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー（キューバ）から２度ダウンを奪いながら１１回ＴＫＯ負け。再起して２連勝したが、今年４月には敵地で無敗の世界ランカー、ジョシュ・ウォーリントン（英国）と対戦して判定負けしていた。「負けはしたけど世界の手応えはつかめた」という。「技術的には通用するけどフィジカルの違いを感じた。世界を目指すにはそこも意識しないといけない」とし、「最近はスカッとする試合をしていないので、スカッとする結果を、内容も含めてしたい」と意気込んだ。

　１９日に東京都文京区の日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）で行われた前日計量はリミットいっぱいの５６・８キロ、相手のデメシーリョは５００グラム軽い５６・３キロだった。