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【浜田剛史の目】最高の戦いをした長谷川 相手の良さ殺し、自分の良さ最大限に

[ 2016年9月16日 22:32 ]

1R、長谷川の右がルイスにヒット

 ルイスの良さはパンチ力。長谷川はそれに付き合わなかった。ルイスのパンチは2発目からも同じパターンで飛んでくるが、長谷川が一発目を外して打ち返すため、ルイスから2発目以降のパンチが消えた。そこでうまく相手を止めることができた。

 もともと長谷川は打たされず、打つスタイル。最近は真っ向勝負となり打ち合いの傾向が強かったが、ルイス戦では最高の戦いをした。一番の武器はスピードで、タイミングの選手。そこを十二分に発揮することで、相手の良さを殺し、自分の良さを最大限に生かせた。

 9回は打ち合ったが勝負どころだった。アッパーを食らいロープに詰められた。ロープ際で打ち合ったが、打ち負けていたから敗れていたかもしれない。打ち負けたルイスは万事休して、打ち勝った長谷川が勝利した。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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2016年9月16日のニュース