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近藤 11回TKOでWBOアジアパシフィックタイトル獲得

[ 2016年9月13日 22:33 ]

WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座を獲得した近藤明広(中央)

 ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦12回戦が13日、東京・後楽園ホールで行われ、元日本ライト級王者の近藤明広(31=一力)が東洋太平洋スーパーライト級1位のジェフリー・アリエンザ(25=フィリピン)に11回1分20秒TKO勝ちし、新王者となった。WBOの地域タイトルであるWBOアジアパシフィックのタイトル戦が国内で開催されるのは初めて。日本ボクシングコミッション(JBC)は非公認の立場を取っている。

 試合は序盤から激しい打撃戦となり、近藤は強烈なボディーからのコンビネーションでアリエンザを何度もコーナーに追い詰めた。バッティングで右目上から激しく出血する中、11回に手数をまとめたところでレフェリーストップ。「苦しかったので、止めてもらってうれしかった」と打ち明け、10年4月に日本王座から陥落して以来の戴冠に「6年間お待たせしました」とリング上からファンに語りかけた。

 WBOから試合役員が派遣され、試合前には国歌独唱が行われ、場内アナウンスもタイトルマッチクラスの盛り上げ方だった。JBCは地域タイトル乱立を懸念して非公認としているが、浦谷信彰統括本部長は「WBOサイドから厳選された試合にしたい、チェックしてくれと言われている」と明かし、「アジアパシフィックタイトルの価値を高める試合を目指していく。選手が切磋琢磨するのはいいこと」とレベルアップ重視でしばらくは様子を見守る考えを示した。地域タイトルを獲得すれば、WBOの世界ランキング入りはほぼ確実。近藤は「世界ランカーにふさわしい実力をつけて、上を目指せるよう頑張る」と話した。戦績は近藤が26勝(13KO)6敗1分け、アリエンザが15勝(9KO)5敗1分け。

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2016年9月13日のニュース