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尚弥の相手、ペッチバンボーンが練習公開「面白い試合にしたい」

[ 2016年8月30日 18:49 ]

井上尚弥に挑戦するペッチバンボーン(右)とチャチャイ・トレーナー

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)で王者・井上尚弥(23=大橋)に挑む同級1位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(30=タイ)が30日、横浜市の大橋ジムで練習を公開した。世界初挑戦の今回は97年に勇利アルバチャコフ(49=元協栄)を破った元WBC世界フライ級王者チャッチャイ・サーサクン氏(46、当時のリングネームはダッチボーイジム)を臨時トレーナーに招へい。練習ではスパーリングは行わず、チャッチャイ氏を相手にミット打ちなどを披露した。

 ムエタイから転向して7年目。過去の来日では現WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(35=ワタナベ)に敗れるなど4戦全敗だが、「基本ができていなかった。試合経験を重ねて徐々に改善していった」という現在は16連勝中。自身を「テクニシャン。得意は左フック」とし、体重はリミットまであと1・3キロと明かすなど順調を強調した。井上尚戦については「ラウンドごとにどう対応するかが大事。チャンスをモノにして面白い試合にしたい」と話した上で「右ストレートとボディー」と王者の警戒すべきパンチに挙げた。

 指導を始めて2カ月というチャッチャイ・トレーナーは普段はフィットネスジムを経営し、要請があった時に有名選手をサポートするという。ペッチバンボーンについて「指摘するとすぐに直せるのが彼の長所。スタイルは変えていないが、パンチをシンプルに出せるように少し改善した」と説明し、「チャンスに当てられるかにかかっている」と見通しを話した。

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2016年8月30日のニュース