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WBC世界ヘビー級王座戦が延期 ポベトキンが禁止薬物に陽性反応

[ 2016年5月16日 12:02 ]

ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー (AP)

 21日にモスクワで予定されていたボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、王者デオンティ・ワイルダー(米国)―同級1位アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)の延期が15日、発表された。ポベトキンが4月27日に行われた検査で禁止薬物メルドニウムに陽性反応を示していた。

 持久力向上や体力回復などの効果があるメルドニウムは旧ソ連圏で販売されていたが、今年1月1日からWADA(世界反ドーピング機関)の禁止薬物に指定され、女子テニスのマリア・シャラポワら多数のロシア人選手の違反が発覚して話題となった。

 ポベトキン陣営は昨年までは使用していたものの今年から摂取をやめたとしているが、4月27日以前の3回の薬物検査では検出されていなかった。WBCはポベトキンの予備検体の検査結果を待つには試合まで時間がないため、延期を発表した。

 ヘビー級では3月にWBA王座を獲得したルーカス・ブラウン(オーストラリア)が試合後の検査で筋肉増強剤クレンブテロールに陽性反応を示し、王座剥奪と6カ月の出場停止処分を受けたばかりだった。

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2016年5月16日のニュース