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村田 11戦目へ米国合宿計画「いろいろな選手とやって経験に」

[ 2016年5月16日 05:30 ]

WBCミドル級6位の村田諒太

 ボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBC同級6位の村田諒太(30=帝拳)が、7月23日に米ラスベガスで行うプロ11戦目へ向けて米国合宿を計画していることが15日、分かった。14日に香港で行われた10戦目に4回TKO勝ちし、3月に米ロサンゼルスで実施したスパーリング合宿の効果を実感。次戦の前にもさまざまな相手と手合わせし、早ければ11月にも実現する世界初挑戦へアピールする。村田は同日、帰国した。

 世界へ向けたいい流れを持続させる。KO負けの経験がなかったペドロソ(ブラジル)にTKO勝ちしてから一夜明け、帰国前に取材に応じた村田は「(今回の試合が)終わったらキャンプをやると聞いていました」と明かした。時期は未定だが、ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われる次戦までわずか2カ月。「試合で受けたダメージもないし、すぐ練習復帰できる。いろいろな選手とやって自分の経験にしたい」と歓迎した。

 ペドロソ戦へ向けては3月に米ロサンゼルスで約2週間のスパーリング合宿を実施した。「初めての相手が多かったので向こうのペースに合わせるのではなく、自分から仕掛けていった。それが良かったと思う」。ガードを固め、鋭いジャブで激しくプレッシャーをかけたスタイルは合宿の成果だ。米トップランク社が発表した次戦の相手ジョージ・タドニパー(37=米国)は41戦のキャリアを誇る猛者。次回の米合宿ではその相手をも圧倒するプレスを磨くだけではなく、スピードを武器とする選手への対策も練る予定。村田は「そのタイプに対抗するには攻撃のバリエーションが必要。どこまで詰めていけるか、今度のキャンプのキーポイントになるのでは」とテーマに挙げた。

 陣営では11月に予定するプロ12戦目か、来年最初の試合で世界初挑戦させたい意向。そのためには、自身2度目となるラスベガスでの試合の内容が試金石となる。「スパーで出ないことは試合で出ない。いいスパーになれば」。しみじみと語った村田は「この階級で世界戦となれば大勝負。まとまったら、そこで決めるしかない。決められなければそれだけのボクサー。そのぐらいの覚悟でいる」と決意を示した。

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2016年5月16日のニュース