Sミドル級 WBCジャック、IBFデゲールの両王者が防衛成功
プロボクシングのWBCスーパーミドル級タイトルマッチ12回戦が4月30日、米国のワシントンDCで行われ、王者バドゥ・ジャック(32=スウェーデン)が挑戦者の同級8位ルシアン・ビュテ(36=カナダ)に引き分け、2度目の防衛に成功した。
判定は3人のジャッジのうち、2人が114―114の引き分けで、1人は117―111でジャックを支持。ボクシングの判定勝利は、2人以上のジャッジの支持が必要なため、このケースでは引き分けとなる。また、引き分けでは王者の防衛とされる。
ジャックはこの判定に納得いかず、「俺の勝ちだ。ビュテに聞いてみろよ。あいつがよくわかっているはずだ」と対戦相手の意見を求めたが、「接戦だったと思う」というのがビュテのコメントだった。戦績はジャックが23戦20勝(12KO)1敗2分。一方、ビュテは36戦32勝(25KO)3敗1分。
同日には同会場でIBFのスーパーミドル級タイトルマッチも行われ、北京五輪で金メダルを獲得した王者ジェームス・デゲール(30=英国)が同級3位の挑戦者ロヘリオ・メディナ(27=メキシコ)を12回判定で下し、2度目の防衛に成功した。
スコアは1人が115―113、2人が117―111でジャッジ3者ともにデゲールを支持。24戦23勝(14KO)1敗と戦績を伸ばした王者は「メディナは以前に見た時よりも強くなっていたね」と余裕のコメント。一方、敗者は「勝ったと思っているのはデゲールだけで、ファンは自分の勝ちだと思っている」と再戦を要求した。戦績は43戦36勝(30KO)7敗。
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