河野　練習を公開「あと１・８キロ　問題ないです」

　プロボクシング・トリプル世界戦（２７日、東京・大田区総合体育館）のＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトルマッチ１２回戦で３度目の防衛を目指す王者・河野公平（３５＝ワタナベ）が２０日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。

　既に１９日までに計１２７ラウンドのスパーリングを終えており、この日はマスボクシングとミット打ちのみ。昨年１０月の亀田興毅戦（米シカゴ）以来の試合だが「コンディションは前回同様に凄くいい。けさ走って（リミットの５２・１キロまで）あと１・８キロ。問題ないです」と仕上がりに自ら太鼓判を押した。

　公開練習にはシャツ、トランクス、シューズにグローブまで全身緑色で登場した。それまではオレンジがラッキーカラーだったというが、亀田興戦の前にメーカーから「これ、いい色ですよ」とグリーンのトランクスを勧められ、結果的に勝利。「気に入ったし、験を担いで今度から緑にしようと」トランクス、シューズ、ガウンをグリーンで統一したという。グローブだけは注文が間に合わず黒となりそうだが、「黒の方が小さく見える」と、こちらもお気に入りの色だ。

　１４年３月の２度目の戴冠から２度の防衛戦は引き分けと判定勝ち。「中盤から後半にＫＯで勝ちたい」と初のＫＯ防衛に意欲をのぞかせた。挑戦者インタノンの印象については「きれいな感じでコンパクトに打ってくる。右フックが強いかなと思う。サウスポーだけどアウトボクシングでなく、前にくるのでかみ合うと思う」とコメント。当初は３月にレックス・ツォー（中国）との試合を計画していたが、相手陣営からの要請で試合が流れ、待たされただけに「とにかく早く試合がしたいです」と１年４カ月ぶりとなる国内での防衛戦に気合をみなぎらせた。