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内山臨戦ボディー 念願海外進出へ抜き打ち計量“一発パス”

[ 2016年1月14日 05:30 ]

(左から)河野、内山、田口の世界王者3人が並んでシャドーボクシングを披露する

 ボクシングのワタナベジムに所属するWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36)、同スーパーフライ級王者・河野公平(35)、同ライトフライ級王者・田口良一(29)が13日、新年最初の練習を公開した。練習前の“抜き打ち計量”では3人とも試合時とほぼ同じウエートを記録し、節制ぶりを証明。内山は今春に海外で計画するビッグマッチへ向け、早くも戦闘モードをアピールした。

 正月明けとは思えない、引き締まった肉体が並んだ。渡辺均会長の発案で行われた新年初練習前の抜き打ち計量。内山は11度目の防衛に成功した昨年大みそかの62・5キロから約300グラム増の62・8キロで、河野は55・9キロ(試合時56・0キロ)、田口も53・5キロ(同52・0キロ)とウエートコントロールはほぼ完璧だった。

 「きのう(12日)の夜に電話で知らされたのでヤラセは一切ない。2日前に言ってくれればリミット(58・9キロ)から1キロまで持っていける」と内山。正月は祝勝会続きだったが、試合が決まれば即準備に入れるだけの真面目な生活態度が長期防衛の秘訣(ひけつ)だ。酒はほとんど飲まず、宴会に招かれても定めた時間には帰宅する。渡辺会長は「衰えるどころか進歩している」と36歳を称えた。

 今年は念願の海外進出が待つ。標的は無敗の前WBA世界フェザー級スーパー王者ウォータース(ジャマイカ)で、5月に米国での対戦が有力だ。拳も肘も万全で臨んだ大みそかのV11戦は3回TKO勝ち。渡辺会長は「どこへ行っても大みそかのような試合ができる」と自信満々で、「内山の右がヒットすればウォータースはぶっ飛びますよ」と“KO予告”した。

 内山も「まだ研究というレベルじゃない」と言いながらもウォータースの映像はチェック。「身体能力が高い。今までにはないタイプなので楽しみ」と話し、早めにスパーリングを開始する考えも明かした。ビッグマッチはいつでもウエルカムだ。

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2016年1月14日のニュース