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商社マン木村 悲願の世界挑戦!弁護士王者とエリート対決だ

[ 2015年9月26日 05:30 ]

世界王座挑戦が決まった木村

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 同級3位・木村悠―王者ペドロ・ゲバラ

(11月28日 宮城県仙台市・ゼビオアリーナ仙台)
 ボクシングのWBC世界ライトフライ級3位・木村悠(31、帝拳)が11月28日に宮城県仙台市で、WBC世界同級王者ペドロ・ゲバラ(26、メキシコ)に挑戦することが25日、都内で発表された。都内の商社に勤務する木村の敵は弁護士の資格を持つエリート王者。ベルトを懸けたインテリ対決に商社マンの誇りを持って臨む。また、27日にゴングを迎えるダブル世界戦の予備検診が大阪と都内であり、WBAフライ級王者の井岡、IBFミニマム級王者の高山ら出場4選手全て異常なしと診断された。

 「商社」マンがボクシングで「勝者」になる。プロデビューから9年。ようやく夢舞台にたどり着き木村は目を輝かせた。会見直前に王者が弁護士であることを知らされ「びっくり。(商社マンとして)誇りを持って戦いたい」と力を込めた。

 きっかけは08年6月の初黒星。「人生を180度変えたい」と24歳で試験を受けて商社の植松エンジニアリングに入社した。朝はロードワーク。午前9時から午後5時まで営業で汗を流し、夜に拳を磨く。かつては具志堅用高氏も通ったという帝拳ジムから徒歩5分の銭湯「熱海湯」の46度もある高温風呂で疲弊した体を休めている。

 KO率は15%と低いが帝拳の浜田代表は「打たさず打つタイプ。最近は打ち込むようになってきた」と成長を認め「今が一番強い時」とうなずいた。王者は昨年12月の決定戦で八重樫東をボディーで沈めて王座獲得。初防衛戦もボディーでKO勝ちしており、木村はかつてないほど腹筋を鍛えている。14年2月の日本タイトル戦前に結婚。勝利の女神を味方に連勝街道をひた走る男は「必ずベルト獲ります」と宣言した。

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2015年9月26日のニュース