山中Ｖ９へ順調！！左ストレートでスパー相手“破壊”

スパーリング後、気合い十分の表情でミット打ちを行う山中

ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介≪１２回戦≫同級３位・アンセルモ・モレノ

（9月22日 東京・大田区総合体育館）
　９度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介（３２）が都内で、試合前最長となる１０ラウンドのスパーリングを実施。狙い澄ました左ストレートでパートナーの右腕を破壊した。

　イテテテッ…。リングを降りたスパーリング相手のＷＢＯスーパーフライ級１位パレナスがダメージを負った右腕をグルグルと回し、苦もんの表情を見せた。王者は「あそこに打ってからだと、リズム良くジャブが出る。効果的ですよね」と胸を張った。

　パンチを当てることが至難の業とされる挑戦者の元ＷＢＡスーパー王者モレノに対し、陣営は右腕も的と考えている。ジムから用意された対戦相手の映像を頭に叩き込み、仮想モレノを実演したパレナスだったが、必殺ショットに降参した。それでも、王者は「出来はボチボチ。順調にきている。ワンパターンにならないようにしないと」と気を引き締めた。