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井岡 レベコ対策着々 必殺ボディーブロー磨き直した

[ 2015年4月20日 05:30 ]

3階級制覇が懸かる世界戦に向けて練習する井岡

WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・フアンカルロス・レベコ―同級3位・井岡一翔

(4月22日 大阪府立体育会館)
 得意のボディー攻撃で決めるんや!3階級制覇に再挑戦する井岡一翔(26=井岡)は19日、大阪市内のジムで練習を公開した。8度防衛中の安定王者フアンカルロス・レベコ(31=アルゼンチン)を攻略するために欠かせないボディーブローも入念に確認。プロ初黒星から約1年ぶりの世界戦で必勝を誓った。

 自信にあふれる一翔の顔が好調ぶりを物語る。

 「状態はバッチリ。(相手がどんな戦い方をしても)勝たないと意味がない。誰が見てもわかる勝ち方、自分でも納得できる試合で勝ちたい」

 強気な言葉を並べるだけあって、練習仲間の元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮を相手にキレのある動きを披露した。特に目を引いたのがボディーへの攻撃だ。1メートル58前後とやや小柄なレベコを崩す鍵になる。叔父で元世界2階級王者の弘樹氏は「一翔はもともとボディー打ちもうまい。より一層、磨きをかけてきた。オーレドン戦の再現があるかも」と期待した。一翔が世界ベルトを初めて巻いた11年2月はWBC世界ミニマム級王者を左ボディーで沈めた。その後もミニマム級V2のヨードグン戦(同年12月)、WBAライトフライ級王座獲得のロドリゲス戦(12年12月)など左ボディーでダウンを奪い、流れをつかんだ必殺ブローの1つ。

 昨年5月のプロ初黒星以降はWBA王座に狙いを定めた。レベコと似たパブロ・カリージョ(コロンビア)を再起戦の相手に選び、今回のスパー相手としても招いた。この1年間の総決算が22日の試合。「世界戦ができるのは幸せ。この舞台に立てることを感謝したい。3階級制覇は自分の夢、目標だけじゃなくなった。応援して、支えてくれた人たちと喜びを分かち合いたい」。“世界王者”の肩書きのない自分にいら立ち、戸惑いを覚えた時間はもう終わらせる。

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2015年4月20日のニュース