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興毅移籍“事実上の却下”理事長不信感「根回しない」

[ 2014年8月26日 05:30 ]

亀田興毅

 日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、都内で資格審査委員会を開き、元世界3階級王者の亀田興毅(27)のUNITEDジムへの移籍を事実上の却下とした。JBCは22日に同ジムの三好渥義会長と興毅から移籍の経緯などを聴取。その上で「(両者が)スムーズな連携を取り、責任の所在を明確にすることができるかということに、非常に憂慮、懸念している」とし、同ジムから提出された興毅のボクサーライセンス更新を認めないと結論づけた。これにより、興毅は引き続き、国内で試合ができない状況となった。

 JBCは却下の理由として、78歳の三好会長が健康問題を抱え、ジム不在が多い点などを指摘。また、秋山弘志理事長は「移籍は寝耳に水。常識的に(亀田サイドから)根回しがあるはず」と不満を口にした。今回の亀田側の対応には「何となくの不信感はある」と述べるなど、依然として両者の溝は深い。

 昨年12月の亀田大毅の世界戦の混乱で、亀田ジムの会長らが資格剥奪処分を受け、興毅は国内で試合ができなくなった。新会長を迎えてのジム再出発プランも移籍も認められず、打開策はことごとく封じられた。また、水面下で複数の有力ジム会長に移籍を相談したが、手を差し伸べるところはなかった。秋山理事長は「道は開けていると思う」と話したが、どうすれば国内で試合ができるかの明確な答えを示さなかった。現状は三男・和毅同様に海外を中心に戦うしか選択肢が見当たらない。

 ▼亀田興毅 以前、秋山理事長に「ボクサーに罪はない。JBCはボクサーを守るところ」と直接言われた。それを信じて認められると思っていた。こういう結果になって残念。今は言葉もない。

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2014年8月26日のニュース