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和毅「死にもの狂いで」悲壮決意 負けて帰る場所ない

[ 2014年7月12日 05:30 ]

公式会見後に記念撮影する(左から)亀田和毅、オスカー・デラホーヤ氏、亀田興毅

WBO世界バンタム級タイトルマッチ 王者 亀田和毅―同級1位 プンルアン・ソーシンユー(タイ)

(7月12日 米ラスベガス・MGMグランド・ガーデン・アリーナ)
 12日(日本時間13日午前)にラスベガスで2度目の防衛戦を行うWBO世界バンタム級王者の亀田和毅は10日、MGMグランド内の劇場で公式会見に出席した。国内で試合ができないため、武者修行先のメキシコのルートを使って実現させた聖地での一戦を前に「29戦やってきたが、この試合が一番重要。36分間死に物狂いで戦う」と決意を語った。

 今後については「次の試合しか頭にない」と明言を避けたが、関係者によれば、日本で試合をするために移籍先を探す意思はない。日本と決別し、メキシコと米国を拠点に活動する意向だ。無名に近い海外では簡単に試合を組んでもらえない。特にラスベガスでつまらない試合をすれば、干される。「結果を出して、ベガスのファンとテレビ局、プロモーターに気に入ってもらわないと次はない」。負けて帰る場所はない。背水の覚悟だ。

 ただ評価を上げれば「最終目標はビッグマッチ。そして3兄弟でMGMのリングに上がりたい」という夢にもつながる。プロモーターの元6階級制覇王者のデラホーヤ氏からは「ここが第一歩。もっと大きくなってほしい」と激励を受けた。初のラスベガスの舞台は今後の人生を左右する重要な一戦だ。

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2014年7月12日のニュース