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村田“生粋のファイター”原点回帰!4戦連続KO誓う

[ 2014年5月16日 05:30 ]

熱のこもったスパーリングを行う村田

ミドル級10回戦 村田 諒太(28=三迫)VS ヘスス・ネリオ(25=メキシコ)

(5月22日 島津アリーナ京都)
 ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太は15日、都内の帝拳ジムで、プロ第4戦に向けた練習を公開した。今回は自身本来の持ち味であるファイタースタイルで臨むことを宣言。初のメキシカン相手に、デビュー4戦連続のKO勝利を誓った。

 3ラウンドの公開スパーリングは気合満点だった。村田はぐいぐい前に出て、パートナーの元IBF世界ウエルター級1位のマイク・ジョーンズ(米国)に向かっていった。左ジャブ、右ストレート、そして左の返し。顔面にボディーに次々と重いパンチを打ち込んだ。相手のパンチを多少もらっても、それ以上の圧力をかけていった。

 これがプロ4戦目のスタイルだ。「自分は本能的に人を殴りにいく生粋のファイターだと思っている。前に出ていって倒したい」。アマ時代はファイター型だったが、プロ転向後の過去3戦はジャブや防御などを課題に挙げ、アウトボクシングの要素を多く取り入れてきた。だが、今回は「自分のストロングポイントは何かと考えた時、体の強さやパンチの強さだと思った」と自分の良さを出すことに集中する。今後プロの世界のトップで戦っていく上で必要な武器を磨くため、原点に戻ってリングに立つ考えだ。

 相手は初のメキシコ人。既に2度ビデオを見た。特徴は体の柔らかさで「ロープに詰められた時も、上体がクネクネ動く。やりづらい選手」と警戒するが、「上下の打ち分けが必要になる」とボディーブローを有効に使って相手の動きを封じる作戦だ。ミットを持つ?西裕一トレーナーも「下半身が安定して、左右のストレートが伸びている。フックもボディーも威力が増している。自分のボクシングをすれば、つかまえられる」と太鼓判を押した。

 京都はボクシングの基礎を学んだ南京都高(現在は京都広学館高)時代を過ごした土地。「多くの友人が見に来てくれる。成長した姿を見せたいと思う」。ファイター村田は原点の地で野性を解き放つ。

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