格闘技団体代表を逮捕　所属選手らにおれおれ詐欺指示容疑

　格闘技団体「野蛮一族」（東京都北区）の所属選手らにおれおれ詐欺を指示し、女性から現金をだまし取ったとして、大阪府警捜査２課は８日、詐欺の疑いで、同団体代表の建設会社社長吉田武生容疑者（３５）を逮捕した。

　団体ホームページによると、野蛮一族は吉田容疑者らが２００９年に結成。関東のアマチュア格闘技大会などに選手を出場させている。

　捜査２課によると、吉田容疑者は団体の所属選手や自社の社員に、被害者から現金を受け取るよう指示。大阪府内では少なくとも３人から計約４７００万円をだまし取っていたとみられる。

　捜査２課はこれまでに、現金受け取り役の二宮徹容疑者（２３）＝詐欺罪で起訴＝や所属選手ら３人を逮捕。電話をかけた仲間は他にいるとみられ、詐取した現金の流れなどを捜査している。

　逮捕容疑は昨年７月下旬、同府枚方市の７０代女性に電話で「先輩に借りた金を今日中に返さんとあかん」などと偽り、約２千万円をだまし取った疑い。