井岡　　Ｖ３戦へ白浜合宿公開　テーマは「打たせずに打つ」

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ライトフライ級王者の井岡一翔（井岡）が２２日、３度目の防衛戦（１２月３１日・ボディメーカーコロシアム）に向け和歌山県白浜町で行っている合宿を公開した。

　浜辺での２０キロのランニングに加え、今回は初めて砂浜でのミット打ちを取り入れた。軟らかい足場で足腰を鍛える狙いで、井岡は「これからもっと疲れにくい下半身になると思う。蹴り出した感覚とうまく重ねていけば効果も出る」と手応えをにじませた。

　２度目の防衛戦では相手との距離を詰めすぎた反省があるだけに、今回は「打たせずに打つ」と原点回帰を掲げている。そのために足を使うことを重視しており「焦らずに組み立てて、疲れさせてから仕留めたい」と落ち着いて話した。

　同ミニマム級チャンピオンで、２階級制覇を視野に大みそかはライトフライ級の８回戦を闘う同僚の宮崎亮も合宿に参加。「８ラウンドの中で出し切りたい。がんがん攻めるんじゃなくて、出入りの駆け引きの中でＫＯできれば」と展開を思い描いた。