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佐藤、赤穂挑発に反撃「あの野郎には消えていただく」

[ 2012年12月15日 06:00 ]

スパーリングで右フックを放つ佐藤洋太(右)

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 佐藤洋太VS赤穂亮

(12月31日 東京・大田区総合体育館)
 大みそかに2度目の防衛戦を行う王者・佐藤洋太(26=横浜光)が14日、都内でスパーリングを公開。同級5位の挑戦者・赤穂亮(28=協栄)の挑発に激しい言葉で応戦した。両者は佐藤が日本スーパーフライ級王者だった昨年8月、東洋太平洋同級王者だった赤穂と2本のベルトを懸けて対戦する予定だったが、赤穂のケガでキャンセル。「運命の対決」が舌戦によりヒートアップしてきた。

 決戦2週間前の番外バトル。赤穂の挑発に佐藤が“鋭いカウンター”で切り返した。10月19日の世界戦発表から「顔が怖い。凄く強い素人」と挑戦者をこき下ろしてきた王者に対し、7日に赤穂が「顔のことしか言えないの?佐藤の試合はつまらん」とぶちキレた。

 スパーリング直前だった。王者は赤穂の発言に対し「むかついてきた。俺の試合がつまんないとか気にしてること言いやがって」と怒り爆発。そして「赤穂のケンカパンチは当たらない。冬にブンブンとパンチを振り回したら寒くなってお客さんが風邪ひくから、早く終わらす」と口撃を展開。ジムの金平桂一郎会長までもが「赤穂のパンチが通用するレベルじゃない」と加勢した。

 それでも王者には、大口を叩くだけの自信がある。最近、日頃のロードワークで、以前は5キロ程度だった距離が平均10キロに延長。スタミナ強化に成功した。試合に向けたスパーリングは計300回超と、実戦練習も十分に積んできた。

 タイでデビューし4勝4KOを誇る後輩・前川龍斗とのスパーリングでは、(相手の)右パンチが効く場面もあったが、逆に強烈な右パンチをお返しに見舞って鼻血を出させるなど好調を維持。王者は「あの野郎には消えていただく。決着をつける!」と自らを奮い立たせた。

 【佐藤と赤穂の舌戦】

10・19(世界戦発表)
佐藤「赤穂は顔が怖いけどそれを言うと失礼。いい試合になる」
赤穂「顔が怖いとよく言われる。世界一の男と戦って自分の力が試せる」

11・15(公開スパー)
佐藤「顔が怖い。技術で差がある。凄く強い素人。すぐに消えると思った」

12・7(公開スパー)
赤穂「顔のことしか言えないのか。担架に乗せてやる。佐藤の試合はつまらない」

12・14(公開スパー)
佐藤「あの野郎(赤穂)のパンチは当たらない。なめた口きかれるとカチンとくる」

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