石井、猪木ボンバイエ参戦へ 大みそか“最大の目玉”に
12月31日に両国国技館で行われるIGF創立5周年記念「INOKI BOM―BA―YE 2012」(スポーツニッポン新聞社後援)にプロ格闘家の石井慧(25)が参戦することで最終調整に入っていることが27日、分かった。IGFのアントニオ猪木会長(69)が示唆した。石井が参戦すれば昨年12月31日の「元気ですか!!大晦日(みそか)!!」でエメリヤーエンコ・ヒョードル(36=ロシア)に敗れて以来1年ぶりの復帰戦となる。
大みそかのビッグイベントで、金メダリストが1年ぶりにリングに帰ってくることになりそうだ。IGFのアントニオ猪木会長はこの日、本紙のインタビューに「石井については(出場する)可能性がある」と石井サイドと交渉中であることを明かした。すでに最終調整に入っており、対戦相手も外国人を中心に数人の候補が挙がっている。条件などがまとまり次第、発表される。
石井は昨年大みそかに皇帝ヒョードルと対戦し、1R2分34秒、右フックでKO負けした。年が明けてからは、ブラジルやインドの大会に参戦を予定していた。しかし、3月のブラジルの大会は興行団体との間で条件面で食い違いが生じ、9月のインドの大会では興行団体の都合で、いずれも試合が中止。練習拠点である米ロサンゼルスのジムや、IGFの元王者であるジェロム・レ・バンナ(39=フランス)のいるオランダの「チャクリキ・ドージョー」で打撃や寝技などの練習を続けてきた。
アントニオ猪木会長は「インド(の大会参戦)の方も分からない状態だし、日本のリングに出ればいい。せっかくの素材だし(このままでは)だんだん忘れ去られてしまうよ」と話したが、1年間戦いの場を得られなかった石井にとって願ってもないオファーといえる。
大みそかの大会では藤田和之(42)と小川直也(44)の初対決が決まっているが、さらに注目を集める目玉のカードが必要なIGF側にとっても石井参戦の意味は大きい。両者の思惑が一致した形だ。
石井サイドは、同じ大みそかに興行を行うDREAM側とも交渉していたが、最終的に尊敬するアントニオ猪木会長のいるIGFの大会に参戦することになりそうだ。屈辱のKO敗戦から1年。石井が日本で復活するのか、注目のリングになる。
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