王者山中「最高の一年」、五十嵐と練習再開

練習前にポーズをとるＷＢＣバンタム級チャンピオンの山中慎介（左）とフライ級王者の五十嵐俊幸

　３日に仙台市で王座を防衛した世界ボクシング評議会（ＷＢＣ）バンタム級チャンピオンの山中慎介とフライ級王者の五十嵐俊幸が２８日、所属する東京都内の帝拳ジムで練習を再開した。ともに次戦は来年２～３月に行う予定。

　豪快なＫＯで２度目の防衛を果たした３０歳の山中は「インパクトのある勝ち方ができたのはよかった」と笑顔を見せた。ことしは２度の防衛でいずれも元世界王者の挑戦を退けた。プライベートでは結婚して第１子が誕生し「最高の一年だった。もっと気持ちを引き締めないといけない」と話した。

　２８歳の五十嵐は僅差の判定でベルトを守った。「褒められた内容じゃなかった」と反省しながらも、地元秋田から約２００人が応援に訪れたことに「ボクシングのスリルを見せることができた」と満足そうに話した。

　７月に世界初挑戦で王座を奪取し、初防衛戦の重圧もはねのけた。「２試合とも内容はぎりぎりだった。でも１４年間ボクシングをやってきて、一番大きな節目になる年だった」と総括した。