五十嵐 王座奪冠で夫人に「指輪買ってあげたい」
WBC世界フライ級タイトルマッチ 同級1位・五十嵐俊幸(28=帝拳)―同級王者・ソニーボーイ・ハロ(30=フィリピン)
(7月16日 ウイングハット春日部)
五十嵐俊幸(28=帝拳)が11日、都内のジムで2回のスパーリングを公開。左ストレートを上下に打ち分けるなど順調な仕上がりをアピールした。プロ入り7年目で迎える世界初挑戦のチャンスに「自分のためでもあるが、第一に支えてくれた人のために勝ちたい」と抱負を語った。
支えてくれた人とは、06年8月のプロデビューから毎試合、地元・秋田から応援に駆け付けてくれる父・新一さん(62)と母・眞知子さん(59)、09年10月に結婚し、身の回りの世話をしてくれるという栄子夫人(39)だ。両親への感謝の気持ちをベルトで返し、これまで「金銭的に何もしてあげられなかった」という夫人には「指輪を買ってあげたい」と誓った。
王者は、亀田興毅や内藤大助らと対戦したこともある名王者ポンサクレックをKOして王座を奪取した強打の持ち主。04年アテネ五輪に出場した元トップアマの五十嵐はアウトボクシングが持ち味だが、体幹を強化したことでパンチ力アップに成功した。「右のパンチをもらわないで、長所のスピードを生かしてチャンスが来たら倒したい」。進化した姿を見せて、派手に決めるつもりだ。
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