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34歳木村章司 4月にシンガポールで世界挑戦も

[ 2012年2月8日 06:00 ]

世界挑戦に向けて気合十分の花形進会長(左)と木村章司

 ボクシングの東洋太平洋フェザー級3位・木村章司(34=花形)が4月末にシンガポールで世界挑戦する可能性が浮上した。7日、所属ジムの花形進会長(65)がWBA世界フェザー級スーパー王者クリス・ジョン(インドネシア)に挑戦する準備を進めていることを明言。「正式決定ではないが、(木村が)世界ランクに入る頃(2月末)が合意のめどになる」と見通しを話した。

 木村は10年5月にタイでの世界初挑戦に失敗。1年8カ月ぶりの再起戦となった今年1月14日に元世界王者・李冽理(りれつり)に判定勝ちした。当初は王座返り咲きを目指す李が木村撃破の先にクリス戦という青写真を描いていたが、番狂わせを演じた木村に世界戦のプランが転がり込んできた。34歳9カ月での世界奪取となれば、日本人では元WBCフェザー級王者、越本隆志の35歳0カ月に次ぐ歴代2位の高齢記録となる。

 「海外での世界戦を経験しているのでそれを生かしたい」という木村だが、相手は現役世界王者の中で最多15度の防衛回数を誇るスーパー王者。あのパッキャオとも互角の勝負を繰り広げる3階級王者ファン・マヌエル・マルケスに勝利している強豪だ。それでも「ベルトを獲らなきゃ意味がない」と正式合意を信じて世界戦に向けて全力投球する。

 ◆木村 章司(きむら・しょうじ)1977年(昭52)7月20日、北海道網走郡生まれの34歳。小4でマイク・タイソンに憧れボクシングに興味を持つ。美幌高卒業後にプロを目指し北海道ジムに入門。19歳で花形ジムに移籍し、97年プロデビュー。05年日本スーパーバンタム級王座獲得。10年5月にタイで世界初挑戦も4回KO負け。通算24勝(9KO)4敗2分け。家族は奈美夫人(34)と2女。身長1メートル70、右ボクサーファイター。

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2012年2月8日のニュース