心折れなかったストロングマン 中西魂で後藤の野望打ち砕く
中西魂で最後に意地を見せた。新日本プロレスの「G1 CLIMAX」最終戦が14日、東京・両国国技館で行われ、“筋肉男”ストロングマン(39)が7分27秒、ブロックバスターからの片エビ固めで勝ち、後藤洋央紀(31)の野望を打ち砕いた。
優勝決定戦進出の可能性を残していた後藤に対し、ストロングマンはここまで1勝7敗。開幕から7連敗を喫した時点で心が折れてもおかしくはなかったが、凄過ぎる筋肉を持つ男はハートも尋常ではなかった。
前日、Bブロック首位タイの鈴木みのる(43)に黒星をつけると、この日は鈴木が「人間じゃない。機械かよ」と評したパワーで後藤を圧倒。中心性脊髄損傷で欠場中のパートナー中西学(44)譲りの野人ダンスラリアット、アルゼンチンバックブリーカーで痛めつけると、昇天を切り返してブロックバスターで勝負を決めた。
敗れた後藤は試合後、「中西学の影がちょっと見えた」とポツリ。ストロングマンは「このG1シリーズはナック(中西)に捧げるつもりで戦ってきた」と話し、パートナーの早期復帰を願っていた。
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