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興毅がTKOで初防衛!吠えた「大阪サイコー!」

[ 2011年5月7日 20:44 ]

初防衛に成功し、雄たけびを上げる亀田興毅

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は7日、大阪府立体育会館で行われ、チャンピオンの亀田興毅(亀田)が挑戦者で同級14位のダニエル・ディアス(ニカラグア)に11回終了、TKO勝ちし、初防衛に成功した。

 興毅は身長、リーチ差をものともせず接近戦に持ち込み、相手を圧倒。8回に一気に間合いを詰めて左でダウンを奪った。11回は左からの連打で相手をぐらつかせ、ラウンド終了後にレフェリーが試合を止めた。

 昨年暮れに日本選手初の3階級制覇を達成した王座を守り、戦績を26戦25勝(16KO)1敗とした。地元・大阪で世界戦初のKO勝ちに「大阪サイコー!」と吠えた。

 世界初挑戦のディアスは21戦18勝(13KO)3敗。日本のジムに所属する男子の世界王者は6人のまま。

 ▼亀田興毅の話 KO勝ちと判定ではうれしさが違う。初の大阪での世界戦でいろいろな思いがあった。自分より大きな選手に勝てたのは自信になる。今後2~3回は防衛したい気持ちがある。

 ▼ディアスの話 自分もいいパンチを当てたが彼は打たれ強かった。(1年のブランクは)影響したかもしれないがいい試合だったと思う。

 ▼大橋秀行・日本プロボクシング協会会長の話 亀田は最初から倒そうと硬かったが、KOだったので良かったのでは。ただ本来のボクシングをやって中盤、終盤にボディーを打っていたらもっと圧倒していたと思う。

 ▼鬼塚勝也氏(元世界スーパーフライ級王者)の話 しっかり当てて倒すという感じを受けた。ランキングで相手の力量は測れないが、誰もが認める強い人間とやった方が興毅選手の強さも出るんじゃないか。

 ▼井岡一翔(WBC世界ミニマム級王者)の話 亀田興毅選手の闘い方というか、いつも通りの感じ。KOするという気持ちが出ていた。

 ◆亀田 興毅(かめだ・こうき)03年12月にグリーンツダジムからプロデビュー。協栄ジム移籍後の06年8月、WBAライトフライ級王座獲得。08年に新設の亀田ジム所属となり、09年11月、WBCフライ級王者に。昨年12月にWBAバンタム級王座を奪い、国内初の3階級制覇を達成した。左ストレートが鋭い左ボクサーファイター。戦績は26戦25勝(16KO)1敗。24歳。大阪市出身。

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