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奄美に亀田ビーチ!W世界獲りご褒美や

[ 2009年9月9日 06:00 ]

“亀田ビーチ予定地”でダッシュを繰り返す(左から)亀田興毅、和毅、大毅

 世界獲りで亀田ビーチ誕生や!亀田3兄弟が8日、鹿児島・奄美大島で合宿をスタートさせ、奄美市の平田隆義市長(72)を表敬訪問した。10月に次男・大毅(20)、11月には長男・興毅(22=ともに亀田)の世界挑戦が決まっているが、同市長は兄弟での世界獲りを条件に、練習を行っているビーチ付近に記念碑の建立を検討する意向を明かした。04年アテネ五輪女子マラソンで金メダルに輝き島内の練習コースに記念碑ができた野口みずき(31)に亀田3兄弟が続く。

 世界戦に向けて、亀田家ならではのユニーク合宿がスタートした。午前中に羽田から空路、奄美大島入りし、練習前には奄美市役所に平田市長を表敬訪問。10月6日に大阪市中央体育館でWBA世界フライ級王者デンカオセーン(タイ)に挑戦する大毅が「いっぱい食べて走りまくる」と意気込みを語れば、11月にWBC世界同級王者・内藤大助(宮田)に挑戦することが決まっている興毅も「2階級制覇に向けて頑張りたい」と続けた。

 そんな兄弟を平田市長は「女子マラソンの野口さんとかアスリートがよく合宿をしてます。奄美のパワーをもらって世界を獲ってください」と激励した。それだけではなかった。野口がアテネ五輪で金メダルを獲得した際には、練習コースがある名瀬運動公園に記念碑が建てられ、野口が走ったコースは地元で“みずきロード”と呼ばれているが、平田市長は「兄弟そろって世界王者なら(記念碑建立が)あるかもしれません」と前向きに検討することを約束した。練習を行っている最東端のあやまる岬付近に記念碑ができれば「亀田ビーチ」としてボクサーの走り込み合宿のメッカとして注目を集めそうだ。

 すっかり気を良くした兄弟は早速、宿舎付近のビーチで200メートルダッシュを10本。先陣を切って世界戦に臨む大毅には父・史郎氏から「デンカオセーンは接近戦に強い。度胸試しや」とホテルで飼育されているヤギにタッチするという個別特訓が課された。「オレ、ヤギ座やし」と強がった大毅は、腰が引けながらも何とかこなした。

 プールでのクールダウンを終えると夕方にはサンドバッグ打ちで初日をフィニッシュ。空港では約200人が出迎えるなど歓待を受けただけに「王者としてまた来たいな」と大毅。また興毅は、酒井法子被告が奄美大島で覚せい剤を使用したとされることに触れ「少しでもイメージが良くなるように頑張りたいな」。亀田流合宿の成果をリングで存分に発揮する。

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2009年9月9日のニュース