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長谷川穂積 TKO勝ちで7度目防衛!

[ 2008年10月16日 20:27 ]

2回、左をヒットさせバルデス(手前)からダウンを奪う長谷川穂積

 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチで、チャンピオンの長谷川穂積(真正)が挑戦者のアレハンドロ・バルデス(メキシコ)を2回TKOで下し、7度目の防衛に成功した。長谷川は連打でダウンを奪い、さらに畳み掛けて圧倒した。日本のジム所属選手の連続防衛記録で、前世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級王者の新井田豊(横浜光)と並び歴代4位に浮上。戦績を27戦25勝(9KO)2敗とした。

 長谷川が日本のジム所属選手で史上4位となる7連続防衛に成功した。前を行くのは具志堅用高、勇利アルバチャコフ、徳山昌守の3人。いずれもボクシング史に名を刻む拳雄ばかり。あらためて長谷川の強さが浮き彫りとなった。
 抜群の強打を誇ったウィラポン(タイ)からタイトルを奪った後、危なげなく防衛のテープを伸ばしてきた。その最大の要因はたぐいまれなハンドスピードだろう。パンチを上下、左右に打ち分ける連打の回転が実に速い。
 コンビネーションブローはボクサーの生命線である。具志堅や辰吉丈一郎(大阪帝拳)らのスピードも見事だったが、長谷川も決して負けてはいない。この日もチャンスに見せた鮮やかな一気の攻撃は出色だった。
 日本のエースに期待したいことがある。その力と技をぜひ米国で披露してほしい。本場でのKO防衛という夢が膨らんできた。

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2008年10月16日のニュース