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興毅新トレーナーはフィリピン人

[ 2008年3月12日 06:00 ]

スパーリングで左フックを見舞う亀田興毅

 亀田3兄弟の長男・興毅(21)が11日、東京・協栄ジムで約8カ月ぶりの復帰戦(22日、幕張メッセ)に向けて公開スパーリングを行った。トレーナーにはフィリピンで指導力に定評があるというスルピシオ・アノオス・ジュニア氏(36)を復帰戦限定で招へいすることが決定。昨年10月に父・史郎さん(41)がセコンドライセンス無期限停止処分を受けてから人選が難航していたトレーナー問題が、とりあえず決着した。

 11日後に迫った復帰戦に向け、トレーナーにようやくメドが立った。興毅が選んだのは昨年7月のノンタイトル戦でも指導を受けたアノオス氏。約8カ月ぶりの実戦に心強いパートナーを迎えることが決まり、「オレが親父以外で初めていいと思ったトレーナーやからな」と笑顔を見せた。

 昨年4月の二男・大毅の試合で、対戦相手のパートナーを務めていたアノオス氏と初めて知り合った。同6月の亀田家の茨城・筑波山合宿にも同行したアノオス氏は、フィリピン国内では手腕に定評があり、史上初めて6階級を制したデラホーヤ(米国)を指導したこともあるという。国内のボクシング関係者の間では無名の存在だが、とりあえず、信頼を寄せるトレーナーと復帰戦に臨むことになった。

 意思疎通には言葉の壁があるが、興毅は日本語とフィリピン語の辞書を2冊用意。「コミュニケーションは大事やからな。オレも少しでも相手の言葉を覚えていく」と意欲的だ。金平会長も「腕は確からしいし、受け入れる環境をつくる」と約束。「結果が良ければ今後のことも考えていきたい」と復帰戦以降のアノオス氏の起用にも前向きな姿勢を見せた。

 4ラウンドの公開スパーリングでは好調な仕上がりをアピール。「今回のテーマは“進化”。KOも狙ってるよ」。トレーナー問題も決着し、スッキリした表情で大暴れを約束していた。

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2008年3月12日のニュース