巨人 7回リチャード同点弾&9回吉川サヨナラ打 0―5から大逆転で前半戦ドラマチック白星締め

[ 2025年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―5阪神 ( 2025年7月21日    東京D )

<巨・神>7回、同点3ランを放つリチャード(撮影・藤山 由理)
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 悩めるロマン砲の一発が流れを変えた。巨人・リチャード内野手(26)が21日、阪神戦の7回に左越えへ同点の3号3ラン。0―5から試合を振り出しに戻すと、9回2死満塁で吉川尚輝内野手(30)が中前にサヨナラ打を放った。5連敗中だった宿敵に意地の大逆転勝利。阪神とは10ゲーム差と厳しい状況ではあるが、巻き返しへ足がかりとなる勝利で前半戦を終えた。

 有言実行だった。5連敗中の阪神相手に5回で0―5。重苦しい空気が漂う中でもリチャードはベンチで「3点やったらいける」と声を出し続けていた。

 「空気だけは悪くしちゃいけない」と明るく盛り上げてきた男に、その3点差で打席が回った。7回に2点を返し、なおも1死一、三塁。「言ってた分、やらないと」と集中力を高めた。代わった右腕ネルソンにカウント2―2と追い込まれると、バットを短く握り直した。140キロチェンジアップに体勢を崩されながらも、左翼席へ起死回生の同点3ラン。右手を突き上げ、何度も吠えて、敗色ムードを一変させた。

 バットを短く持った狙いは「(内野ゴロで)ゲッツーだけは怖い。三振かホームランでいい」。加入後、右投手には24打数無安打でもあった。代打も考えられた場面で、阿部監督の「冗談で宝くじが当たったらって言ったけど。ホームランにできる力を持ってるので、起用してみた」という期待に応えた。

 加入当初は「バントしましょうか」と言って一蹴された。エンドランのサインを見逃して2軍落ちも経験した。サインミスした6月12日のソフトバンク戦以来のスタメン出場に「今までは集中しすぎちゃうところもあった。一回切り離して、サインを見るという作業も良かった」。入り込みすぎず、冷静に状況を把握していた。

 昨季導入された打撃練習マシン「トラジェクトアーク」も積極活用している。ドジャース・大谷も愛用しており、相手投手の球を詳細に再現でき、「パニックにならなかった」とうなずいた。
 宿敵相手に5点差をひっくり返す劇的勝利でチームの連敗を4で止め、前半戦を借金2の3位で終えた。「たまたまなんで、とにかくまた練習します」。試合だけでなく、ペナントの空気を変える一発にするべく、後半戦に視線を向けた。(小野寺 大)

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