バレー日本代表・石川祐希、五輪切符の次は「ミラノで優勝」 イタリア9季目初戴冠でパリへ弾み

[ 2023年10月10日 04:50 ]

母校・中大で大学生、高校生を指導した石川
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 バレーボール男子日本代表の石川祐希(27=ミラノ)がイタリア1部リーグ制覇を次なる目標に掲げた。日本代表ではパリ五輪予選で本大会出場権を獲得。最終戦米国戦から一夜明けた9日、母校・中大(東京・八王子市)で大学生、高校生にバレーボールを指導した石川は「ミラノで優勝を目指す」と決意表明した。

 9日間で7試合をこなすタフな戦いは終わった。一夜明けたこの日、石川は母校・中大に姿を見せた。かつて汗を流した体育館で大学生、高校生を対象にアタックスキルに特化したアカデミーを開催。ヘッドセットを着けてスパイク、サーブの打ち方を指導した。

 パリ五輪予選は腰痛の影響で序盤は満足できるパフォーマンスができなかった。「コンディションが良くなくて6対6の練習もできなかった。2日前からしっかり練習し始めた」と経緯を明かした。

 それでも五輪出場を決めたスロベニア戦でチーム最多の15得点。全7試合でもチーム最多の97得点をマーク。主将としてもチームをまとめ上げ、4大会ぶりとなる自力での切符獲得に導いた。

 「ホッとした。良かったなという感じ。代表(活動)はまた来年。僕はこれからイタリアなので今はそっちのことを考えている」。安堵(あんど)しながらも気持ちは9季目となるイタリアでの戦いに切り替わっている。

 抱負を聞かれた石川は宣言した。「この後、ミラノに行ってシーズンを戦うが、今回は決勝進出して優勝を目指して戦っていきたい。それが可能なメンバーはそろっている」。イタリア1部リーグ初優勝をターゲットに据えた。昨季はエースとしてミラノを史上初の4強にけん引した。その自信は揺るがない。

 22日に開幕する新シーズンに備え、今週中にもイタリアに渡る。「リフレッシュしてミラノに行って準備したい」。イタリアでビッグタイトルを手にして、フランスでのメダル獲得へ弾みをつける。

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