畑岡奈紗 V射程3差2位!前半圧巻4連続バーディーで一時首位も…後半は雨で苦戦

[ 2023年7月30日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー エビアン選手権第3日 ( 2023年7月29日    フランス エビアン・リゾートGC=6527ヤード、パー71 )

第3ラウンドの7番、ティーショットを放つ畑岡奈紗(撮影・西尾 大助)
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 首位と2打差の4位から出た畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)が6バーディー、3ボギーの68で回り通算8アンダーの2位に浮上した。首位とは3打差。最終日は逆転でメジャー初優勝を狙う。21年全米女子オープン覇者の笹生優花(22=フリー)は2位から71で回り6アンダーの5位に後退。セリーヌ・ブティエ(29=フランス)が11アンダーで首位を守った。

 雨が本降りに変わった最終18番で、3メートルのバーディーパットがわずかに切れると畑岡は天を仰いだ。トップとの差が1打開いた。悔しさが残る一日にはなったが、惜敗した前戦の雪辱の舞台が早くも整ったのも事実だ。

 「後半にパッティングが決まらず、いい流れで回れなかった。納得はなかなかできないけど、ミスを最小限に抑えられるようにやっている。ショットもそんなに良くないけど、無理して攻めていないところが良かった」

 前半は圧巻のゴルフだった。1番で5メートルをねじ込んでバーディー発進すると、4番からは4連続バーディー。5つスコアを伸ばし、首位に並んで後半へ向かった。しかし雨粒が落ち始め、スピードが変化したグリーン上で苦戦。2つスコアを落としただけに自己評価が厳しいのは当然だった。

 3週前の全米女子オープンでは、単独トップで最終日を迎えながら4位に終わった。帰国後に友人と栃木・日光の中禅寺湖に出向くなど気持ちの切り替えも図った。しかし、「全米の負けは全米でしか返せない。なかなか気持ちが切り替えられていない部分がある」が本音。だからこそ、これまで重ねた経験を生かすだけだ。

 今年1月、成田空港から渡米する時にはっきりと宣言した。「メジャー優勝が一番の目標」。自身28度目、悲願のメジャータイトルへの挑戦。「しっかりと自分のプレーをすることに集中できればいい。せっかく今週、いい位置で回れている。18ホール頑張りたい」。最終日に向けて、ホールアウト後は練習場へと向かった。持てる全てを、ラスト18ホールにぶつける。

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