朝乃山 魔の11日目を突破し10勝目 豪ノ山を上手投げで下す 逸ノ城と1敗で十両優勝争いのトップ堅持

[ 2023年3月22日 16:17 ]

大相撲春場所11日目 ( 2023年3月22日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所11日目>豪ノ山を上手投げに破る朝乃山(撮影・井垣 忠夫)
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 元大関で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が東十両6枚目の豪ノ山(24=武隈部屋)を上手投げで下し、1敗を守った。十両の優勝争いは1敗で逸ノ城(29=湊部屋)と並走している。

 立ち合いで得意の右四つになったが、低い態勢から踏み込んだ豪ノ山の出足に防戦一方。2度俵に詰まりながら、最後は肩越しにつかんだ命綱の左上手から豪快に投げ捨てた。

 「内容はダメ。相手ペースで取らせてしまった。受ける一方になってしまった」

 それでも土俵を割ることがなかったのは十両5場所目の新鋭に負けられない、元大関の意地だろうか。11日目は新型コロナウイルスのガイドライン違反のため、6場所の出場停止処分が明けて三段目で復帰して以降、昨年秋場所、九州場所、今年初場所と3連敗中だった。

 いわば「魔の11日目」。難所を越えて勝ち星を2桁へ乗せ、十両優勝だけでなくすでに確実にしている、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での再入幕をどこまで番付を上げて迎えるかが次なる焦点。十両の土俵で、異次元の輝きを放っている。

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2023年3月22日のニュース