大野将平「子供たちの笑顔がエネルギーに」柔道教室で子供たちと交流

[ 2022年8月10日 20:50 ]

「DaiwaHouse presents第六回野村道場」に講師として参加し、得意技の大外刈りを指導する大野将平(中央右)
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 柔道五輪3連覇の野村忠宏氏が主催する柔道教室「DaiwaHouse presents 第6回 野村道場」が10日、横浜武道館で行われ、野村氏の他に五輪2連覇の谷本歩実氏、現役で男子73キロ級の大野将平(旭化成)が講師として参加した。19年9月に第1回が開催された教室だが、その後はコロナ禍に見舞われ2~5回目はオンラインでの開催。今回は小3~中3までの約200人を集めて3年ぶりのリアル開催となり、野村氏は「子供たちの笑顔あふれる教室になり、もの凄く楽しかった」と感無量の表情で語った。

 2時間半に及ぶ教室内では講師陣3人による技の指導も行われ、野村氏が背負い投げ、谷本氏が内股、大野が大外刈りと、それぞれが代名詞と言える得意技を事細かに伝えた。軸足となる左足を深く踏み込み、上半身が後ろに傾くほどパワーをためた状態から右足で刈るという独特の大外刈りを持つ大野は、「返される恐怖心を捨てて踏み込むことが大切」などと心構えも解説した。

 指導を終えた後は「子供たちの笑顔がエネルギーに変わる。逆に感謝したい。(出身地の)山口の田舎では、トップ選手と触れ合う機会がなかったので、正直うらやましい。この経験が未来につながることを願いたい」と語った大野。昨夏の東京五輪から1年が経過。今年4月の体重無差別で争われる全日本選手権を除けば、まだ自身の階級での実戦復帰を果たしておらず、24年パリ五輪での3連覇挑戦への態度を保留しているが、「(子供たちとの交流で)初心にかえれる。私も好きで始めた柔道だが、現状で楽しんで稽古を積むことは難しいと理解している。その中でも楽しみではないが、光を見つけながら現役をもがいていきたい」と前向きな言葉を発した。

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2022年8月10日のニュース