沙羅 復帰2戦目は4位、逆転狙うも連勝ならず「まだ恐怖心感じる」

[ 2022年3月5日 01:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第15戦 ( 2022年3月3日    ノルウェー・リレハンメル ヒルサイズ=HS140メートル )

W杯ジャンプ女子個人第15戦で4位だった高梨
Photo By 共同

 北京冬季五輪後の復帰戦から2連勝を狙った高梨沙羅(25=クラレ)は合計279・0点で4位だった。1回目に132メートルを飛び、2回目は117メートルだった。新型コロナウイルス陽性で五輪を欠場した、W杯個人総合トップのマリタ・クラマー(オーストリア)が299・9点で今季7勝目、通算15勝目。

 劇的な復活優勝から一夜明けた高梨の前に手ごわいライバルが立ちはだかった。W杯個人総合でトップ3の強敵が表彰台を独占。4位に終わった日本のエースは「試合を楽しめるようになったが、楽しみながらでも目指すのは結果」と勝負へのこだわりを口にした。

 着地が乱れた1回目は「(左右の)スキーが重なって、バランスを崩してしまい出遅れた」。5位から巻き返しを狙った2回目は、強い追い風の影響でK点に6メートル届かず「もうちょっと粘れたら良かった」と反省した。

 失意の五輪から立ち直り、実戦復帰したが万全とは言えない。「まだ恐怖心を感じながら挑戦している。でも考えすぎても自分のパフォーマンスに意識が行かなくなるので、気をつけながらやるべきことに集中したい」。自問自答しながら、完全復活への道を探り続ける。

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2022年3月5日のニュース