体操・内村航平、現役引退を正式発表 近日中に会見

[ 2022年1月11日 07:09 ]

21年6月の体操全日本種目別選手権。観客の声援に応える内村航平
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 体操男子の内村航平(33=ジョイカル)の現役引退が11日、マネジメント会社から正式に発表された。後日、引退会見を行うとしている。

 内村は個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロの五輪連覇など、世界選手権を含めた世界大会で、体操ニッポン史上最多となる通算28個のメダルを獲得。美しい演技で築いた黄金のキャリアに、終止符を打つ時が訪れた。

 16年12月からプロ選手として活動。故障との闘いが続いたが、種目別の鉄棒に絞って昨夏の東京五輪に出場。落下があって予選落ちを喫したが、心身を立て直して、生まれ故郷・北九州での世界選手権にも出場した。

 競技者としてのラスト演技となったのは21年10月24日、同選手権の種目別鉄棒の決勝。「会心の一撃」と自賛した完璧な着地で締めくくると、コロナ下で無観客だった東京五輪とは違い、北九州の観客が沸いた。「結果が全てと言ってきたけど、結果が全てじゃなかった。それをみなさんに感じ取ってもらえたんじゃないかな」。順位は6位でも、悔いはなかった。

 「自分が自分であることを唯一、証明できるもの」と言う体操からは、引退後も離れることはない。今も練習は継続しており、演技の実演などで普及活動に力を注ぐ方針。抜群の知名度を生かし、競技の枠を越えたフィールドでの活躍にも期待が懸かる。

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2022年1月11日のニュース