松山「タイガーみたいになれてよかった」日本で米7勝目にトロフィーから笑顔のぞかせ“ヒデキスマイル”

[ 2021年10月24日 17:30 ]

男子ゴルフ ZOZOチャンピオンシップ最終日 ( 2021年10月24日    千葉県・アコーディア習志野CC )

優勝した松山はトロフィーに顔を入れ笑いを誘う(撮影・西川 祐介)
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 マスターズ覇者の松山英樹(29=LEXUS)が日本のギャラリーの前で今年初めてプレーし、凱旋Vを飾った。首位で出て一時2位に後退したものの、2イーグル、3バーディー、2ボギーの65で回り、2位に5打差をつけ通算15アンダーで4月のマスターズ以来となる米ツアー通算7勝目を挙げた。

 2打差で迎えた最終ホール。気持ちのこもったティーショットに少し寒さが増した夕暮れの18番に集結したファンからため息と歓声が漏れる。残り241ヤードのセカンドも圧巻だった。完璧に捉えたボールを目で追った松山が「GO!」と声を出す。美しい弾道はピンに突き刺したかのようにグリーンを捉え2オン。驚きと優勝を確信したファンは割れんばかりの拍手で日本のエースを迎えた。そして決して簡単ではないスライスラインのイーグルパットを決めると、興奮に沸くファンの祝福に応えるように、両手を秋空に突き上げガッツポーズ。一時首位を明け渡したが、終わってみれば5打差の圧勝。「ここで優勝することは一つの目標でもあった。2年前のタイガーみたいになれてよかった」。マスターズ以来の米ツアー通算7勝目は、2年前に同じ18番でウッズに敗れた“リベンジ”でもあった。

 夕暮れの表彰式。半袖の松山は優勝トロフィーの丸いオブジェから“世界のヒデキスマイル”をのぞかせるファンサービスで喜びを表し「マスターズ以来の優勝が、日本で遂げることができて本当にうれしく思っています。たくさんの方々の応援のおかげで、最後まで集中力を切らすことなくプレーできました。ありがとうございます」と寒い中でも帰ろうとしないファンに感謝を述べ「このコロナ禍の中で開催するということは凄く大変だったと思うんですけど、そんな中でも、こうやってZOZOチャンピオンシップを開催していただきありがとうございます。2年ぶりの開催ということもあって上限はありましたけど、本当にたくさんの方に来ていただいて、本当に感謝しています」とコロナ禍での2年ぶりの大会開催にかかわったすべての人たちに感謝した。

 日本開催の大会では5年ぶりの優勝となったが、再び戦場は米国に移る。「また次の日本でのプレーがいつになるか分からないですけど、アメリカで今日受けた声援を忘れずに頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」。次の8勝目へ、そしてメジャー2勝目へ、松山の飽くなき挑戦は続く。

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