WTBフィフィタがライオンズ戦で初キャップへ ラグビー日本代表メンバー発表

[ 2021年6月24日 23:36 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本代表―全英・アイルランド代表ライオンズ ( 2021年6月26日    英エディンバラ )

日本代表・フィフィタ(撮影・吉田 剛)
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 日本ラグビー協会は24日、日本代表にとって19年W杯日本大会以来のテストマッチとなる26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦(英エディンバラ)の登録メンバー23人を発表。WTBシオサイア・フィフィタ(22=近鉄)ら4選手が、ドリームチームとの史上初の対戦で初キャップを獲得する公算が大きくなった。

 メンバー入りしたノンキャップ選手はフィフィタの他に、プロップのクレイグ・ミラー(30=パナソニック)、フランカー/ロックのジャック・コーネルセン(26=パナソニック)、SH斎藤直人(23=サントリー)の3人で、いずれもリザーブから初キャップ獲得を目指す。

 トンガ出身のフィフィタは石川・日本航空石川高から天理大を経て、今年4月に近鉄入り。昨年はスーパーラグビーのサンウルブズでもプレーし、世界最高峰の国際リーグでも力強いボールキャリーが通用することを証明。今年1月には全国大学選手権で天理大を初優勝に導き、満を持しての日本代表入りを果たした。今月12日に行われた強化試合ではリザーブスタートも、後半に出場するとファーストタッチで自陣から敵陣奥深くまで突破。改めて実力を証明し、ノンキャップながら唯一の先発を勝ち取った。

 ニュージーランド出身のミラーは、18年にサンウルブズでプレーするために来日。同年秋からはパナソニックでもプレーし、同ポジションの稲垣啓太とともに切磋琢磨(せっさたくま)してきた。昨年はコロナ禍でも母国へ帰国せず、連続居住36カ月の条件を満たして晴れて日本代表資格を取得。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチと同じオタゴ大卒業後は約1年間、会計士として働いていた頭脳派プロップは、後半からの代表デビューへ準備を整える。

 コーネルセンは父グレッグさんがオーストラリア代表だったラグビー一家の出身。パナソニックでは主にFW第3列で起用されているが、日本代表ではロックとして期待されており、今回もセットプレーでの活躍が期待される。斎藤は高校時代から将来の日本代表入りが期待されたSHの逸材。優れたパススキルに加え、今季のトップリーグや12日の強化試合では落ち着いたプレーを披露。後半から入り、テンポアップで相手をかき乱したいところだ。

 オンラインでメンバー発表会見に臨んだジョセフ・ヘッドコーチは、フィフィタらノンキャップ選手の起用について「まだまだ仕上がった選手ではないが、彼らにもチャンスを与えることで成長させる」と期待。23年W杯に向けても、本格的にメンバー争いの号砲が鳴る。

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2021年6月24日のニュース