大里 1差2位スタート、前週PO敗れ2位 黄金世代の桃子、今週こそV獲る

[ 2021年5月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日 ( 2021年5月6日    茨城県 茨城GC東C=6630ヤード、パー72 )

11番、ティーショットを放つ大里桃子(撮影・西尾 大助)
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 21年の国内メジャー初戦が開幕し、前週のパナソニック・オープンで2位になった大里桃子(22=伊藤園)が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位と1打差の2位で好発進した。66をマークした笠りつ子(33=京セラ)が単独首位。史上2人目のメジャー3連勝を狙う原英莉花(22=日本通運)は76を叩いて103位と出遅れた。

 耐えて、しのいでつくった好スコアだ。67をマークし、2位発進した大里は「チャンスについたところでしっかり取れた。ショットが引っかけ傾向で左ラフに入れることが多かったけど耐えながら回った」と息をついた。

 前週のパナソニック・オープンは同じ熊本出身の先輩・上田との同名対決プレーオフに敗れて2位だった。「1カ月前までは優勝争いできる感じではなかった。悔しいけど、自信になった」。得た手応えが、今週への強い思いにつながった。

 ただ、強風の中でプレーした影響でスイングにズレが生じた。低い球を打つため練習した、上から打ち込むダウンブローの癖が残りアイアンが何度も左に引っかかった。それでも前週に自信をつけたパットが救ってくれた。最終9番パー5では2打目をグリーン左のバンカーに入れたが、難しいバンカーショットを寄せて、2メートルのパットを沈めてバーディーで締めくくった。

 2年前、パットの時に思うように手が動かなくなるイップスを患った。克服するためさまざまな方法を試した。握り方も順手の他に、左手でグリップを握り右手を挟むように添えるクローグリップ、右手と左手を入れ替える逆クローグリップを併用。1カ月前にパターもシャフトを3インチ長い36インチに変更しグリップも長くした。「先週は大事なところでシビアなパーパットを決めることができた」。その感触をメジャーの舞台でも生かした。

 19年日本女子オープンで2位に入っており「グリーンは速い方が好き。メジャーは自分に合っているのかな」と難しいセッティングは苦にしない。同じ黄金世代で、仲の良い渋野が2年前の前回大会覇者。意識するか問われ「渋野は渋野だし、私は私。渋野の次という感じもない。優勝できたら最高」とプライドをにじませた。

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2021年5月7日のニュース