柔道女子52キロ級・阿部詩 五輪前ラストV締め、48キロ級・渡名喜も優勝

[ 2021年5月6日 05:30 ]

東京五輪女子52キロ級代表の阿部詩
Photo By 共同

 柔道のグランドスラム(GS)カザン大会第1日は5日、ロシア・カザンで男女計5階級が行われ、女子はともに東京五輪代表で52キロ級の阿部詩(日体大)、48キロ級の渡名喜風南(パーク24)が優勝した。五輪の日本勢にとって本番前で最後の実戦機会。阿部は準々決勝、準決勝に続き、アストリド・ニェト(フランス)との決勝でいずれも一本勝ちした。3月のGSタシケント大会に続く優勝。渡名喜は4試合全て一本勝ちした。

 阿部は一戦ごとに調子を上げた。東京五輪前最後の実戦で「自信をつけて帰る」と気合の乗った表情を浮かべ、畳で躍動した。初戦の2回戦は指導3の反則勝ち。準々決勝は14、15年世界選手権2位のベテラン、キトゥを豪快に投げて一本を決めた。ペレスボクスとの準決勝は大外刈りを勢いよく返して技ありを奪うと、担ぎ技のフェイントから大内刈りで一本。決勝は得意の袖釣り込み腰で技ありを奪い、その後に寝技で合わせ技一本と、20歳の世界女王が強さを示した。

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2021年5月6日のニュース