萩野公介が森会長発言に苦言 「非常に残念。こういう思考回路に行きつくのが僕は信じられない」

[ 2021年2月10日 21:34 ]

競泳の萩野公介
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 16年リオデジャネイロ五輪男子200メートル個人メドレー銀メダリストの萩野公介(26=ブリヂストン)は10日、音声サービス「Now Voice」で東京五輪組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言について「非常に残念」と苦言を呈した。

 萩野はまず今回の森会長の女性蔑視発言について「非常に残念」と語り始め、「競泳競技は普段の練習から女性選手と一緒にやることがほとんどですし、僕の意識の中では『女性だから』や『男性だから』という考えを持ったことがありません。僕の中でご年配の方に近づくとこういう発言が多くなってしまうのかなと自然に意識してしまうことがありました」と自分の考えを話した。

 さらに「全員が全員ではないと思いますが昔、日本では“亭主関白”という言葉がありまして、女性は男性より一歩引いてサポートするみたいなことが美徳されていた時代もあったと思います。今回の森会長の発言はメディアや世間の皆さんが言っている通り女性蔑視発言と僕も捉えますし、日々の生活をしている中でそういう発言をする思考回路に行きつくのが、僕は信じられないところがありました」と苦言を呈した。「人間としての発言で出てしまったことですし、思ってなければ口から言葉として出てこないです。なので、憶測ですけど常に日頃からこういうことを考えているのかなと思ってしまいます」と続けて言及した。

 東京五輪はコロナ禍の中で開催可否について揺れ動くのが現状。スポーツ熱の低下についても「アスリートが一番スポーツの価値を考えていかないといけないと思っています。東京五輪が終わってスポーツへの熱が下がってしまうのは、間違いなく当たり前のことなのでさらにスポーツに興味を持ってもらうためにと考えた時に人として素晴らしくなければみんな応援してくれません。なので、人間としての部分が非常に大事だと思います」と話し、「アスリートがみんな素晴らしい人間であればあるほどスポーツの価値は高まっていきます」と持論を語った。

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2021年2月10日のニュース