エヴェッサ、粘り負けや 試合終了1秒前までのリード守れず、延長戦で涙

[ 2021年1月28日 05:30 ]

<大阪・島根>延長戦、3Pシュートを決める大阪・橋本(C)BLEAGUE
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 プロバスケットボール男子・Bリーグの第18節が27日、各地で行われ、西地区4位の大阪は島根に延長戦の末に96―101で敗れ、今季14敗目(16勝)を喫した。

 2021年最初のホームゲームは、まさかの幕切れで終わった。大阪は第4Q残り1秒まで3点をリードしながらも、土壇場で島根・山下に同点の3点シュートを許してしまい、今季3度目の延長戦へ。劇的なシュートから勢いを加速させる島根に対し、焦りからか要所でシュートを決められず5点差で惜敗。目前まで迫った今季初の4連勝は泡のように消え去った。あまりにも手痛い1敗に竹野明倫ヘッドコーチ(HC)代行は「(第4Qの)最後の5分というより、それまでの35分間が問題だった。それぞれが自分の何かを考えて、チームとしてのプレーをしていなかった」と唇をかみしめた。

 好調で迎えた一戦にもかかわらず、終始相手のペースで進む展開が続いた。試合序盤こそディージェイ・ニュービル(28)やアイラ・ブラウン(38)らの得点で主導権を握ったかのように思われたが、徐々に調子を上げる島根の外国籍選手に連続得点を許し、39―42で後半へ。その後も一進一退の攻防が続き、ようやく第4Q残り1分18秒で再び5点差をつけたが、最後は一気に形勢をひっくり返された。34分36秒の出場で13得点、1スティールをマークした日本代表候補の橋本拓哉(26)は「もっと相手の状況を見て、チームとして攻めていかないといけなかった。攻守ともに、もっとチームで取り組んでいかないと」と課題を挙げた。

 60試合あるリーグ戦も前半戦を終え、大阪は16勝14敗で西地区4位。東西それぞれ3位までが進出できるチャンピオンシップ(CS)に向け、さらなるレベルアップが求められるが、ここで不安要素が出てきた。それは合田怜主将(27)だ。

 第1Q残り17・5秒、守備の際にドライブを仕掛けてきた相手選手と接触し、左胸を強打。その後左腕を支えながら痛みに顔をゆがめ、スタッフに連れられ、コートを後にした。

 合田主将はこれまで3度、左肩関節脱臼を発症している。昨年2月には手術を行ったが、10月10日の川崎戦で相手選手と接触した際に再発。戦線離脱を余儀なくされながらも、懸命なリハビリを経て、12月19日の信州戦で復帰したばかりだった。試合後、竹野HC代行は「自分はまだ何も聞いていないが、検査には行くのでは」と話すにとどめたが、再離脱となれば、チームに与える影響はかなり大きい。今はとにかく軽傷であることを祈るばかりだ。

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2021年1月28日のニュース