30場所ぶり賜杯、照ノ富士に聞く「ここまでやれるとは」「勇気と我慢を伝えたかった」

[ 2020年8月2日 21:23 ]

大相撲7月場所千秋楽 ( 2020年8月2日    両国国技館 )

<大相撲七月場所千秋楽>八角理事長から賜杯を渡される照ノ富士(左)(右奥は伊勢ケ浜親方)(撮影・西海健太郎)
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 幕尻の照ノ富士が御嶽海を破り、2015年(平27)夏場所以来、30場所ぶりとなる2度目の優勝を飾った。

 【照ノ富士に聞く】

 ――本割で優勝を決めた。
 「やってきたことを信じて一生懸命やるだけだった」

 ――賜杯を抱いた感想は?
 「うれしい。ここまでやれるとは思わなかったので」

 ――苦しい時期に心の支えになったのは?
 「何度も言ってるから。言い過ぎて、みんなもう飽きてるでしょ」

 ――コロナで大変な状況が続く中で、どんな相撲を取りたいと考えていたか?
 「こういう時期なので、みんなに勇気と我慢を伝えたかった」

 ――師匠から優勝旗を手渡された。
 「この日をずっと心の奥で(来ると信じていた)。自分の優勝写真(国技館内上部の優勝額)をもう一つ飾りたいと思っていた。親方の支えがあって。今までやってこれた」

 ――本割で勝った瞬間は?
 「うれしくて何が何だか分からなかった」

 ――涙はなかったように見えたが。
 「いろんなことが頭に浮かんで。落ち着いて、こらえてという感じ」

 ――14日目に照強が朝乃山を破って援護射撃した。
 「ずっと一緒にやってきて、自分の付け人もやっていた。(14日目朝は)『自分は勝ってやりますよ!』と言っていた。自分も勝って(14日目に)決めたかったけど。照強のおかげで優勝できた。部屋一丸でやってきたことが今場所は出たと思う」

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