サーフィン連盟が愛好者に自粛を要請「不要不急の外出自粛を守って」
日本サーフィン連盟は22日、酒井厚志理事長名で「全てのサーファーの皆さんへ」と題した声明を発表。新型コロナウイルスの感染拡大基調が続く中、愛好者へのモラルやマナーの遵守を呼びかけた。
全国に緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛が求められる中、サーフスポットでも閉鎖や、付設する駐車場の閉鎖が相次いでいる。一方で一部のスポットでは、現在も週末はサーフィン客であふれる状況となっている。20日には千葉県の森田健作知事が、県外からのサーフィン愛好者に向けて移動自粛を強く求める異例の発言。こうした流れを受けて、今回の発表に至ったもようだ。
声明の中で酒井氏は「全てのサーファーの皆さんへ、緊急事態宣言が発令中の不要不急の外出自粛を守ってください。(中略)県をまたいでの外出は無論のこと、不用意に生活エリアを超えた移動をしないこと、それが命を守ることにつながります」と強く要請。5月の大型連休に海が愛好者であふれることを懸念した上で、「サーファーが一丸となって、新型コロナウィルス感染症に打ち勝ちましょう」と呼びかけた。
<声明全文>
「全てのサーファーの皆さんへ」
会員の皆様には、連盟事務局のテレワークに理解をいただき、誠にありがとうございます。そして、地方への移動自粛、行政機関の指示の厳守にご協力ありがとうございます。全国70の支部長の皆様におかれましても、各地でガイドラインの徹底、サーファーのモラル・マナーの向上の為の活動、感謝致します。
全てのサーファーの皆さんへ、緊急事態宣言が発令中の不要不急の外出自粛を守ってください。既にビーチクローズしている海岸では大人だけでなく、子供達やオリンピックを目指すアスリートまでもが海に入ることを自粛しています。県をまたいでの外出は無論のこと、不用意に生活エリアを超えた移動をしないこと、それが命を守ることにつながります。接触機会の8割減少をクリアすることで、早期の収束を迎えることができます。5割6割ではこの状態が、長く続いてしまいます。
外出自粛の意味を一人一人がよく理解してください。今、私たちが出来ることは、コロナ感染のリスクを無くすこと、出掛けない、人に会わない、一番大切なのは、Stay At Homeです。
千葉県の森田知事が、苦渋のお願いとして、他県のサーファーへ千葉に来ないでくださいと訴えました。17日には千葉外房の市町村から、不要不急の来訪を控えるよう要請が出されました。
地方ではご高齢の住民が多く、医療資源の限られる町に、多くのサーファーが訪れることに危機感を抱いています。恐怖心から駐在所に駆け込む方もいると聞きます。他県の来訪を止めるための措置として、サーフポイントの駐車場の多くが閉鎖されています。既にビーチクローズし、サーフィン禁止となった海岸が全国で多く見られます。町をあげての外出自粛、休業や時短などの取り組みが無駄にならぬよう、都道府県、市町村、地元支部、海岸ごとの禁止事項を必ず守ってください。
求められているものは「社会への責任」です。大切なのは命を守る事。自分を守る事で、家族を守る、仲間を守る、弱い人たちを守る事につながります。
今後、5月の大型連休では、旅行などで県境をまたいで人が移動する可能性が高まります。緊急事態対象地域の拡大は、社会に警鐘を鳴らし、地方に感染が広がる事態を防ぐ狙いがあります。
ほとんどの皆さんが、ご対応していただいている中、恐縮ではありますが、再度、ご協力をお願い申し上げる次第です。
私たちサーファーは、海と自然が大好きで波に乗ることが幸せです。自然のもたらす魅力だけでなく、怖さも肌で感じています。危機状況である今を乗り越え、心穏やかに海に行ける日が早く来ることを目指して、Stay At Home。
サーファーが一丸となって、新型コロナウィルス感染症に打ち勝ちましょう。
引き続き、支部会議等の開催については、5/24まで、原則自粛。WEB会議やSNSの利用を促し、人との接触を避けてください。
連盟事務局テレワークに関しまして、5/6まで期間を延長しています。5/6以降の事務局体制につきましては、政府発表や同専門家会議の開催や提言を受け、5月初めに改めて検討し、なるべく速やかにご案内いたします。
年度替りによる登録手続きやライセンス更新に関するお問い合わせ、イベントの中止延期、影響を受けた際の対応等、多大なるご迷惑をおかけいたします。各事業の対応については、メール等でご連絡いただき、別途、担当者からご連絡、ご案内を致します。
最後になりましたが、今回の新型コロナウィルス感染症に対し、長期にわたる医療体制に携わる医療関係の皆様に、心より感謝と敬意を申し上げます。
2020年4月22日
一般社団法人日本サーフィン連盟
理事長 酒井 厚志
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