【玉ノ井親方 視点】回り込むのがうまい徳勝龍 V争い面白い存在

[ 2020年1月22日 08:16 ]

大相撲初場所10日目 ( 2020年1月21日    東京・両国国技館 )

千代丸(右)を突き落しで破る徳勝龍(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 1敗でトップを走る幕尻の徳勝龍は、今場所よく体が動いている。千代丸戦も右を差され土俵際まで押し込まれたものの、左に回り込みながらうまく足を送り、右からいなすように突き落とした。

 体重は180キロを超え簡単には押されないが、押し込まれても回り込むのがうまい。今場所は動きがいいので、相手に重さが伝わる相撲も取れている。近大の恩師、伊東監督が場所中に急逝し、いつも以上に頑張らなければ、という気迫も後押ししているのだろう。優勝争いは番付が上の正代に分がありそうだが、面白い存在であるのは間違いない。

 一方の正代も松鳳山を相手に力強い相撲を見せた。胸から当たる立ち合いをするが、差し身が速い上にまわしを取られてもすぐに巻き替えにいく。今場所はどんどん前に出ているので、相手もやりづらいのではないか。取組を重ねるごとに波に乗ってきている印象だ。(元大関・栃東)

続きを表示

2020年1月22日のニュース