大坂 逆転で2年連続8強 最後は173キロサービスエース 昨年8月の雪辱果たす

[ 2020年1月10日 05:30 ]

女子テニス ブリスベン国際第4日   大坂6―7、6―3、6―1ケニン ( 2020年1月9日    オーストラリア・ブリスベン )

2回戦でケニンを下し、準々決勝進出を決めた大坂(AP)
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 シングルス2回戦で世界ランキング4位の第3シード、大坂なおみ(22=日清食品)が世界14位のソフィア・ケニン(21=米国)に6―7、6―3、6―1で逆転勝ちした。第1セットはフォアハンドのミスが目立ったが、第2セット以降は立て直して圧倒。4強入りした昨年に続き、2年連続で準々決勝に駒を進めた。

 最後は18本目のサービスエースで逆転劇を完結させた。最終第3セット、5―1で迎えた第7ゲーム。大坂はジュースからマッチポイントを握ると、173キロのサーブを叩き込み2時間19分の熱戦に終止符を打った。2年連続の8強入り。「ブリスベンは大好きな場所。オーストラリアのファンはいつも優しい」と笑顔を見せた。

 日本生まれの大坂とロシア出身のケニンは幼少期に米国に渡り、米フロリダ州南部の近い地域で育った共通点がある。ツアーレベルで過去2度対戦して1勝1敗。大坂は「とても頭がいい選手で、ドロップショットを多用してくる」と警戒していた。第1セットをタイブレークの末に落とすなど序盤は苦しめられたが、第2セット以降は相手サービスゲームを5度もブレークして圧倒。昨年8月の対戦で途中棄権で敗れた雪辱を果たした。

 ブリスベン国際はツアー開幕戦の一つ。大坂が2連覇を狙う4大大会初戦の全豪オープン(20日開幕、メルボルン)の前哨戦となる。全豪前の15日にはオーストラリアを襲う森林火災救済チャリティーマッチに参加することも決定。S・ウィリアムズ(米国)、ナダル(スペイン)らとともに、世界のトップ選手として名を連ねた。昨年12月から契約するフィセッテ・コーチの就任後は2戦2勝。試合後は子供たちのサインに応じて笑顔でコートを後にした。

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2020年1月10日のニュース