鶴竜 38度の高熱も出稽古で朝乃山に10戦全勝 前日に点滴、インフルは否定

[ 2020年1月7日 12:59 ]

<時津風部屋朝稽古。朝乃山(右)と稽古で汗を流す鶴竜(撮影・郡司 修)
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 大相撲初場所(12日初日、両国国技館)に向け、東京都墨田区の時津風部屋で行われた稽古に関取17人が集結した。横綱・鶴竜(陸奥部屋)を筆頭に、朝乃山(高砂部屋)、高安(田子ノ浦部屋)の両関脇、小結・阿炎(錣山部屋)らが出稽古に訪れ、活気のある稽古が繰り広げられた。

 鶴竜は新関脇の朝乃山を指名し、10番取って全勝。立ち合いで鋭く踏み込んで左上手を取り、朝乃山に反撃の隙を与えなかった。順調な仕上がりに見えたものの、鶴竜は「熱がある。昨日は点滴を打った。38度あった」と万全の状態ではなかったことを明かした。「インフルエンザではない。明日は元気になる。しっかりやって(本場所に)入りたい」とさらに調整のペースを上げていく考えだ。

 朝乃山は高安らとの申し合いを含めると計15番で2勝13敗。「今日は悪いところがたくさん出た。横綱と相撲を取ると全然相撲が取れなかった。自分の右四つになれなかった。型を意識していかないと勝てないと思った」。鶴竜には立ち合いですぐにまわしを取られたとあって「ここまで来ると馬力だけじゃ勝てない。前傾姿勢で体を起こさないようにしないとダメ」と反省した。

 大関から陥落した高安は圧力のある立ち合いから前に出る相撲が目立ち、18番で14勝4敗だった。鶴竜と朝乃山の三番稽古が終わった後にぶつかり稽古をしたものの、番数が足りなかった力士が再び申し合いを始めると高安も参加するなど、精力的に汗を流した。「めちゃくちゃ良かった、足の運びが。息が上がった時に大きい相撲になったけど、動きとしては良かった。切れがあった」。1場所での大関返り咲きを目指す場所に向け、手応えをつかんだ様子だった。

 4場所連続小結の阿炎は照ノ富士に寄られて倒れた際、右膝を痛めた。すぐに稽古場から出ると膝の屈伸などで状態を確かめたが、その後は稽古場には戻らずに早めに引き揚げた。

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2020年1月7日のニュース