光泉 涙の16強入り フランカー妹尾が千金トライ

[ 2019年12月30日 13:13 ]

第99回全国高校ラグビー大会第2日   光泉21―19秋田中央 ( 2019年12月30日    大阪府東大阪市 花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 秋田中央・光泉>前半、同点トライを決める光泉・森(撮影・北條 貴史)
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 光泉(滋賀)が初の2回戦突破を果たした。過去8大会の出場で7度2回戦に駒を進めていたが、ベスト16の壁にことごとくはね返されていた。だからこそ、勝利の瞬間は選手もスタッフも涙を流して喜んだ。

 14―19で迎えた後半8分、相手陣10メートル付近のラックから右に展開した。切り込んで走ってきたフランカー森大起主将が抜けると、22メートル付近でタックルされながらもフランカー妹尾薫にパス。妹尾はステップを切りながら3人のタックルを振り切りゴール中央に飛び込む同点トライ。「特に狙ってはいなかったのですが、ボールをもらった瞬間に自分で行こうと思いました」。3月までバックスのWTBだったが、FWにポジションチェンジ。その50メートル6秒3の足を生かした千金トライだった。ゴールも決まり、逆転に成功した。

 秋田県勢との対戦は93回大会の2回戦で秋田工に7―57で大敗しており、借りを返した格好だ。薬師寺利弥監督(45)は東京代表(本郷)、秋田代表を倒してのベスト16ですから地力のあるチームだと思います」と9度目の花園で初めて正月を迎えられることを喜んだ。

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2019年12月30日のニュース