パラバド元世界女王豊田まみ子は準決勝敗退 今年3連敗中の相手に対策メモ準備も…

[ 2019年11月16日 20:15 ]

パラバドミントンジャパンパラ決勝トーナメント第1日 ( 2019年11月16日    東京・国立代々木競技場第一体育館 )

競技を行う豊田
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 来年の東京パラリンピックのテストを兼ねて行われ、女子シングルスSU5(上肢機能障がい)準決勝で世界ランキング2位の鈴木亜弥子(32=七十七銀行)と同9位の豊田まみ子(27=ヨネックス)の日本人対決が実現。今大会での初のメダル獲得に燃えていた豊田だが、0―2(12―21、8―21)で敗れた。

 試合について聞かれると、開口一番に「ふがいないです」と豊田に笑顔はなかった。今年の対鈴木戦は棄権を含めて、これで4連敗。試合前には自身のコーチと作成した“対策メモ”を熟読し臨んだが、防戦一方の展開から完敗を喫した。「全部ネットに引っかけて、ラリーができないまま終わってしまった。対策したこともできませんでした」と肩を落とした。

 ダブルスの成績が最優先される東京パラリンピック代表レースで、シングルスに絞って世界切符獲得を目指す豊田は現時点で5番手の位置。大舞台進出には3番手まで上げたいところだが、ランキングポイントを獲得できる大会は来年4月までに残り3大会となった。「最低でもベスト4は達成できたけど、正直決勝まで進みたかった。また体を作り直してトレーニングをしていきたい」と語る。昨年9月に右ハムストリングスの付着部(太もも裏とお尻の間)を断裂し、選手生命に関わる大けがを乗り越えて、今年2月に練習再開。残されたわずかな時間で、13年世界選手権元女王の底力を見せつけられるか。

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2019年11月16日のニュース