有夢路3位! 日本女子初のCT昇格射程 新しい相棒と“運命の出合い”

[ 2019年10月21日 05:30 ]

スポニチ後援サーフィンホワイトバッファロー日向プロ最終日 ( 2019年10月20日    宮崎・お倉ケ浜海岸 )

準決勝敗退も、日本人女子初のCT参戦へ大きく前進した都筑(撮影・北條 貴史)
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 プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の来季シードを懸けた女子QS(予選リーグ)3000が行われ、今年9月のQS最高位ランク大会で日本女子初制覇を果たした都筑有夢路(あむろ、18)が3位に入った。QS年間ランクは8位から5位に浮上し、来季は日本女子選手として初めてCTに昇格することがほぼ確実になった。男子のQS1000は東京五輪に条件付き内定している村上舜(22)が優勝した。

 夢の舞台はもう目の前に来た。大会前日には「今はまだランキングとか分からない場所にいるから、ポイントを取ってさらに上げたい」と有言実行。準決勝まで全てエクセレントスコア(8点以上)を叩き出してトップ通過した。「今持っているポイントより稼いでいるから、しっかり仕事はできたと思う」と語り、さらに格上のQS10000を制した実力を証明した。

 躍進の要因の一つが、今年7月にサーフボードを替えたこと。「技術がある人じゃないと乗れない」とする高難度のボードを乗りこなすため、スキルを磨き上げてきた。「成長できるし、乗りこなせれば爆発する」というボードとの相性は抜群で、まさしく“運命の出合い”だった。

 今季のツアー最終戦はQS6000のオーストラリア大会。「絶対に出場するし、優勝します」と話し、気持ちを引き締めた。QT上位6人が参戦できるCTに、日本人女子として初めて乗り込めば、東京五輪出場へ勢いがつくことは間違いない。

 ◆都筑 有夢路(つづき・あむろ)2001年(平13)4月5日生まれ、埼玉県所沢市出身の18歳。4歳で神奈川県藤沢市に引っ越し、兄の影響で小5から本格的にサーフィンを始める。今年5月の一宮千葉オープンQS1000で初優勝すると、予選シリーズ最高位のQS10000となる9月のアバンカ・ガリシアクラシックプロで日本女子初優勝を飾った。試合前には現地のお菓子を食べてモチベーションを上げる。1メートル58。

 《村上、五輪内定後絶好調》3年ぶりにQSを制した村上は「うれしい。自分の実力を出せてホッとしている」と笑顔を見せた。お倉ケ浜海岸は、前回優勝した思い出の地。「日向の波は相性がいい。自分のサーフィンにも合っていたと思う」と、波も味方につけた。東京五輪の条件付き出場権を手に入れて以降、勢いは止まらない。「今が一番サーフィンがよくなっていると思う。今しかない」と来季へ、さらなる飛躍を誓った。

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