体操ニッポン2大会連続銅メダル!内村、白井欠いても団体9大会連続表彰台

[ 2019年10月9日 23:35 ]

体操・世界選手権第6日 ( 2019年10月9日    ドイツ・シュツットガルト )

男子団体総合決勝 跳馬の演技を終えガッツポーズする橋本大輝
Photo By 共同

 男子団体総合決勝が行われ、日本(神本雄也、萱和磨、谷川航、谷川翔、橋本大輝)は合計258・159点で銅メダルだった。ロシアが261・726点で金メダルを獲得し、中国が260・729点で銀メダルだった。

 近年の代表をけん引してきた内村航平(30=リンガーハット)、白井健三(23=日体大大学院)が不在の中、体操ニッポンが9大会連続の表彰台にたどり着いた。あん馬からスタートし、3種目終了時点ではトップ。平行棒、鉄棒のスコアが伸び悩み、最終種目の床運動でミスが出て頂点には届かなかったが、死力を尽くした。

 16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したが、18年世界選手権は中国、ロシアに敗れた。高いDスコア(演技価値点)に加え、出来栄えを示すEスコア(実施点)でもハイレベルなライバルに追いつくため、今年1、2月には中国と2度の合同合宿を敢行。内村が「同じ練習を同じ強度でやっても、ほぼ失敗がない。毎日同じ動きができている」と舌を巻く中国の基本重視の姿勢に、日本選手も刺激を受けて汗を流してきた。現メンバーで唯一、15年大会の金メダルを知る萱は、今大会に向け春先からDスコアを1点近く向上させた。予選、決勝ともに6種目を任されて大きなミスなく乗り切った。

 13、14年の白井以来の高校生代表となった市船橋高3年の橋本は、シニアの強化選手ではなかったが、水鳥寿思・男子強化本部長に将来性を見込まれ中国との合同合宿に参加。急成長して日の丸を背負うと、初の大舞台でも堂々と演技した。リオデジャネイロ五輪団体金メンバーが1人もいない新生・体操ニッポンが立った表彰台が、東京五輪でのV奪回につながる。

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