朝乃山、地元巡業で誓い「三役、その上を目指したい」

[ 2019年10月7日 16:01 ]

砺波巡業で、サインや写真撮影を求めて列をつくる地元ファンに応じる朝乃山
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 大相撲秋巡業が7日、富山県砺波市であり、ご当所の朝乃山(25=高砂部屋)が計12番の申し合いで地元の歓声に応えた。秋場所の10勝で九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)での新三役を有力にし、年間最多勝争いも現在44勝で御嶽海(26=出羽ノ海部屋)ら3人が並ぶ45勝に1差とする。毎場所の一番最初の目標に掲げる「勝ち越し」を九州場所でも筆頭として挙げた後、「三役になってその上を目指したい」と関脇、さらには大関獲りへの意欲ものぞかせた。

 前夜は近大の同期で同じ高砂部屋の朝玉勢(26=高砂部屋)と実家近くにある行きつけの食堂でラーメンやから揚げを堪能した。蓄えた力は一夜明け、巡業の取組前の朝稽古で発揮した。今回の秋巡業では3日連続土俵に立ち、最初から6連勝するなど生きの良さを見せつけた。

 「頑張っている姿を見せたい。体がなまらないよう、相撲勘を落とさずにやりたい」

 夏場所で初優勝し、続く名古屋場所は7勝止まりだったが8月1日に富山市であった巡業で凱旋し、秋場所の好成績へとつなげた。その「勝利の法則」にならうなら、実家がある富山市に隣接する砺波市での巡業を経た九州場所は好成績が残せるはず。

 「きょうもいい声援をもらったので九州でも頑張りたい」。そう活躍を誓った朝乃山への声援のように、朝乃山単独のしこ名入りタオル(税込み550円)300本が1時間で完売した後、バスタオルやキーホルダー、手形なども続々完売した。稽古前には地元ファンとの写真撮影、サインにも応じ「ファンサービスは続けていきたい。一番はケガをしたくない」と土俵でのファンサービスを最優先する姿勢を示した。

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2019年10月7日のニュース